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正真正銘の社会人野球
困ったときの野球頼み(笑)
でも、ほんとにたくさんのドラマがあるので・・・。
ただ、ぼくが出す話題はイチロー選手みたいなメジャーな選手ではありません。

「GRAND SLAM」という雑誌があります。
ぼくのチームも掲載されてます。誇りですね。
今日とりあげるのは、室蘭シャークスの武田勉投手です。

彼はぼくの1つ上で、1972年生まれです。
北海道の中標津高校が甲子園に出た時のエースでした。
プロからも話があったのですが、ひとまず社会人で力をつけてから・・・
ということで、名門・新日鉄室蘭に入社しました。

順調に実績をあげるものの、4年目あたりから壁にぶち当たります。
今西武ライオンズに在籍している三井投手など、力のある選手がいて
出場機会がなくなってしまうのです。。。
そして、さらに試練が。。。新日鉄室蘭野球部が休部してしまいます。。。

三井投手は新日鉄広畑に移籍して、その後プロに入ります。
しかし武田投手はすべての誘いを断り、クラブチームとなる室蘭に残ります。
それはプロを断念することにもなるのです。。。

しかし、武田投手はますます野球への思いを強くしたようです。
野球ができるようにと、さまざまな人がサポートしてくれることに対する感謝の念、
そして、仕事もきっちりこなしつつ、大好きな野球をする。。。
これぞ正真正銘の社会人野球、すごく気持ちがよいと語ってます。

運命の神様はなぜこうも試練を与えるのでしょう。。。
武田投手はその後、左ひざの全十字じんたいを断裂します。
それだけではなく、半月板や側副じんたいを損傷します。。。
アキレス腱も切ってます。。。
それでも武田投手は負けません。逃げません。

「けがを理由にしてやめるのはずるいと思ったんです。
野球界には、よくいますよね。「けがさえしなければ俺だって」という人(笑)
あれ、すごくカッコ悪い。
まだできる選手が、さまざまな事情でプレー続行を断念しているのだから
けがくらいでやめるわけにはいかない。
それに、身体のどこかに痛みがあるのなら、それと上手く付き合う野球、
ピッチングも覚えてみたい。やればできるものなんですよ、これが(笑)」

そういう武田投手の左ひざに分厚く巻かれたサポーターを外すと
足はふらふらとゆれたそうです。そんな状態になってまでも。。。

でも、武田投手は実力も備わってるんですよ。
あの野茂投手など、数多くの名選手が出場している社会人野球の最高峰、都市対抗野球でも、
日産自動車などの強豪チームを相手にすばらしいピッチングを披露しています。
ぼくも名門・東芝を相手にナイスピッチングをするところを生で見ました。

日常生活にも支障をきたすのではないか、という怪我を数多くしても決して逃げない。
むしろ前向きにとらえ、あっさりした顔でさらっと大仕事を成し遂げる武田投手。
かっこいいなと思いますね。
今年も「中毒」と言い切る東京ドームで、武田投手が活躍するところを見たいです。
by sidearm32 | 2005-04-25 20:48 | 野球・スポーツ
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