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また廃部
うーん、とても残念なニュースが。
社会人野球の一光が今シーズン限りの廃部を発表しました。。。

一光は東海地区に所属し、創部は1994年と歴史が浅いものの
強豪揃いの東海地区において、都市対抗1回、日本選手権に3回出場し
2003年にはベスト4入りしています。
選手の入れ替わりが激しいチームだという印象がありますが
気になる選手が結構いるのですよね。
そういった選手たちが今後どうなるのか、とても気になります。

東農大からサンワード貿易に進み、部がなくなったため
わずか2年でシダックスへ。
このシダックスも部がなくなり、わずか1年で今年一光へ。
社会人4年目にして早くも3つ目のチームという激動の人生を歩んでいる
大矢宏起投手。
彼は今年の都市対抗で、西濃運輸の補強選手として出場します。
ここでアピールしてもらいたいなあ。
ちょっと肩入れしてみようかと思います。

鳥羽高校時代、佛教大学から明治安田生命に進んだ古田大将投手と
オリックスで活躍している平野佳寿投手と3人で「1」の座を競い合った
阪口大介投手。
平野投手が卒業後、京産大のマウンドを守った大音周平投手。

他にも書きたい選手はいるのですが、もうひとり
さすらいのバットマン、青山正克選手を挙げたいです。
彼は土浦日大から法政大学に進学しました。
しかし法政は非常に選手層が厚いです。
なので彼はほとんど試合には出ていません。

当時、内野には1試合6盗塁の記録をつくった笠尾幸広(のちに王子製紙米子)
ベストナインにも選ばれた鈴木秀範(のちに新日鉄君津)
翌年のキャプテン、菊池徹(のち日本石油)
東芝府中でも活躍した萩谷之隆の各選手がレギュラーでした。

他にも、後に東芝で活躍した内海将人、たくぎんから本田技研鈴鹿、
そしてサンワード貿易と渡り歩き、現在は富士大学で指導している青木久典
(あだ名が「みつお」だったのには笑いましたが・笑)
ぼくと同い年。いすゞ自動車では都市対抗を制覇し、
シダックスでも中心選手、今年から住友金属鹿島に移籍した藤澤英雄などなど
好選手が目白押しでしたから。

卒業後、青山選手は昭和コンクリートに進みます。
昭和で彼は花が開きました。
東海地区を代表するような打者となりました。
昭和の活動休止に伴い、西濃運輸に移籍。
西濃はわずは1年で戦力外となりましたが、一光に転籍。
四番打者としてチームの支柱的存在です。
一昨年には都市対抗10年連続出場の表彰も受けましたしね。

社会人15年目の選手です。
彼がどこかに転籍できるのか、はたまたこれでバットを置かざるをえないのか
非常に気になるところです。

30を超えたベテラン選手とともに、実績を積むチャンスがあまりない
1年目の選手が気の毒なんですよね。
これで選手生命が終わりとなったら、悔やむに悔やめないでしょうから。

理由が経費削減というのはわかります。
企業ですから、当然経営が第一になるわけです。
しかし、経営だけではなく、目には見えないけど
経営に欠かすことのできない「何か」があるとぼくは思います。
無駄なようで、無駄じゃない何か。
あのカルロス・ゴーンが都市対抗を見て
野球部の重要性を感じたのは、愛社精神を高揚するという
目に見えない部分を感じとったからでしょう。

こういった廃部のニュースを聞くたびに
アンビバレントな気持ちに陥ってしまいます。

一人でも多くの選手が今後も野球を続けられますように。
また、願わくば、ゴーン氏のような経営者が
一人でも増えますように。
by sidearm32 | 2007-07-31 19:52 | 野球・スポーツ
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